第13回 教科「理科」関連学会協議会[CSERS]シンポジウム
新学習指導要領「理科」の指導を充実させるための環境整備
開催日時:2008年12月13日(土)午後1時〜午後5時
開催場所:日本化学会館7階ホール(東京都千代田区神田駿河台1−5)
本年3月に告示された新学習指導要領では、小中学校の理科と算数・数学の授業時数が大幅に増加し、内容が充実しました。また、平成21年度から始まる移行措置では、理科と算数・数学は教材を整備して新課程の内容の一部を前倒しして実施することになり、先に発表された中央教育審議会答申の柱の1つである「理数教育の充実」が実現されつつあります。これは、1995年にこの協議会が設立されて以来、その後の活動の中で要望し続けてきたことでもあり、大変喜ばしいことです。
新学習指導要領理科のねらいを実現させるには、これからの時代を見据えた的確な指導を充実させることが求められます。しかしながら、それらを実際の教育現場で実現するには、理科室の施設・設備の充実や授業に必要な器具や教材をそろえるための予算措置、教員定数の改善や理科助手の配置、様々な形での理科授業の支援体制の整備、教員研修の拡充など、理科の教育環境を整えるための多くの課題があります。それらの課題解決のためには、教育界の内外からの様々な形での提案や支援が必要です。
このシンポジウムでは、理数教育の充実を目指した新学習指導要領の内容を実現させるための環境整備という大きな課題について考え、また議論を深めていきたいと考えています。
プログラム
1 開会挨拶・趣旨説明 13:00〜13;10
荘司 隆一(日本理科教育学会)
2 講演 13:10〜15:10
司会 伊藤 卓(日本化学会化学教育協議会)
「新学習指導要領について」 (13:10〜13:50)
清原 洋一 氏(文部科学省教科調査官)
「大学や行政は理科教員をどう支援できるか(仮)」 (13:50〜14:30)
松浦 克美 氏(首都大学東京 教授)
「理科教育への期待−民間の立場から」 (14:30〜15:10)
池上 正 氏(社団法人山陽技術振興会 副会長)
〈休憩〉 15:10〜15:30
3 現場の実態調査アンケート結果報告 15:30〜16:00
CSERS「現場の実態調査」ワーキンググループ
廣井禎(日本物理教育学会) 牧野順子(日本化学会化学教育協議会)
金井塚恭裕(日本生物教育学会) 馬場勝良(日本地学教育学会)
加藤学(日本科学教育学会) 荘司隆一(日本理科教育学会)
4 総合討論 16:00〜16:50
司会 廣井 禎(日本物理教育学会) 松原靜郎(日本理科教育学会)
5 まとめと閉会挨拶 16:50〜17:00
廣井 禎(日本物理教育学会)
*閉会後引き続き同じ建物内で、アフターディスカッションの場を設けております(会費 2000円)。