教科「理科」関連学会協議会(CSERS)は,第14回シンポジウム「新高等学校学習指導要領理科を実践する上での課題」を下記の通り開催いたします。
皆様におかれましては,参加のみならず総合討論などでも積極的にご発言を頂戴したいと存じます。
記
1.日 時 2009(平成19)年12月12日,13:00より
場 所 日本化学会館講堂(東京都千代田区神田駿河台1-5)
JR
東京メトロ丸ノ内線
2.主 催:CSERS(教科「理科」関連学会協議会)
3.テーマ:新学習指導要領高校理科を実践する上での課題
4.プログラム
・趣 旨 説 明 内 記 昭 彦 13:00-13:10
CSERS(教科「理科」関連学会協議会)議長
日本地学教育学会・東京都立三田高校
・基 調 講 演 田 代 直 幸 氏 文部科学省 13:10-14:00
「高等学校理科の改訂の概要とこれからの課題」
司会:荘 司 隆 一(筑波大学附属中学校:日本理科教育学会)
《休 憩 》 14:00-14:15
・講 演
日本地学教育学会 宮 嶋 敏 氏:埼玉県立深谷第一高等学校 14:15-14:35
「地球環境問題解決への出発点 −地球人として
の科学リテラシー育成−」
日本生物教育学会 市 石 博 氏:国分寺高等学校 14:35-14:55
「新カリキュラムで高校生物はこう変わる」
日本物理教育学会 鈴 木 亨 氏:筑波大学附属高等学校 14:55-15:15
「多岐にわたる内容」
日 本 化 学 会 村 田 滋 氏:東京大学大学院 15:15-15:35
「大学入試との関連」
《休 憩 》 15:35-15:45
・総 合 討 論 15:45-16:50
司会:下 井 守 (東京大学:日本化学会)
松 原 静 郎(横浜桐蔭学園大学:日本理科教育学会)
・閉会の挨拶 渡 辺 政 隆
日本科学教育学会・日本科学技術振興機構
・懇 親 会 シンポジウム終了後、化学会館内で懇親会(情報交換会)を開催します。
会費は1,000円を予定しています。
趣 旨
本年3月,高等学校の新学習指導要領が告示され,7月には高等学校学習指導要領解説理科編が公表されました。すでに御存知のように,小・中学校では理科と算数・数学の授業時数が大幅に増加し,内容が充実され,本年度から新課程の内容の一部が前倒し実施されています。これに連動して,高等学校でも平成24年度入学生から理科と数学については教科書を準備した上での先行実施が行われることになりました。
中央教育審議会答申の重要な柱の1つである「理数教育の充実」が具体化しつつあることは,1995年に本協議会が設立されて以来,その活動の中で継続して要望し続けてきたことでもあり,歓迎すべきことと捉えています。しかしながら,他教科に先立った前倒し実施は,これまでに経験したことのないものであり,準備期間も短いことなどから,学校現場でカリキュラム編成上の混乱も予想されます。新設された2単位の基礎を付した科目の履修をどうするのか,また,その内容が現行のものに対して大幅な刷新を伴っている部分があり,それにどう対応するのかなど,新しい高等学校学習指導要領理科のねらいを実現させるためには,教える側の意識改革をはじめとして多くの課題があります。それらの課題を解決するためには,理科各科目間での密接な連携や意思疎通をはかると共に,教育界の内外から様々な形でのご提案をいただくことが必要です。
このシンポジウムでは,理数教育の充実を目指した新学習指導要領の実施に先だって,それを実践していく上での課題を明らかにしながら,より具体的な対応方法などについて考え,議論を深めていきたいと考えています。