「理科読」シンポジウムのお知らせ [2011年10月24日 公開]
標記のシンポジウムを下記の通り開催いたします.奮ってご参加下さい.(ディビジョン主査 下井 守)
2008年より開催してきた科学読み物シンポジウムも8回目となりました。回が重なり、理科読という運動の呼びかけの言葉がうまれました。科学の読み物を大人も子供も読もうというこのシンポジウムを今回より「理科読シンポジウム」と呼称してまいります。
科学の発達に支えられた現代社会の中では、生活の安全も危険も、一人ひとりが科学的態度で判断していく必要があることがみえてきました。学校の授業以外で、科学に接することができるもっとも手軽な方法は、科学の本を読むことです。
世界中の科学を追究してきた人のわくわくするような体験・生き方を学び、知識を広げることができます。
理解力や表現力を高めることもでき、テレビやインターネットの時代だからこそ、能動的に読むことには大切な役割があります。ところがよい科学の本を作ること、本を読み手に伝えることが厳しい時代です。
これまでのシンポジウムでの「理科読をはじめよう」という科学の本の読書運動の提言に各方面から反応が出始めています。科学の祭典での理科読、図書館での理科読とさまざまなところで科学の本を読む活動が繰り広げられるようになってきました。被災地の子どもたちに科学の本を届けようという活動も起こりました。
よい本を子どもや市民に伝え、科学の読み物を読む文化を育てるためにはどんな工夫が必要かを皆さんと探り、科学の読み物を読む動きをさらに推し進める内容で開催します。
記
日時 2011年11月6日(日) 13時から17時(会場12時30分)
場所 東京大学教養学部13号館1313教室(井の頭線駒場東大前下車)
主催 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構,NPO法人ガリレオ工房
参加費 無料 受付は当日350人の定員まで
プログラム
第一部 「日本初の理論物理学者・石原純は,すぐれた科学読み物執筆者だった」西尾成子(日本大学名誉教授)
「生き物はふしぎ」 鈴木浩子(日本子どもの本研究会)
第二部 「マジックは科学」 野呂茂樹(板柳町少年少女発明クラブ顧問)
「推薦図書のご案内」 各出版社
意見交換会 コーディネーター 土井美香子