天然物化学・生命科学ディビジョン

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平成20〜21年度科研費時限付き分科細目『ケミカルバイオロジー』についてのお願い [2008年10月14日 公開]

平成20〜21年度科研費時限付き分科細目
『ケミカルバイオロジー』についてのお願い

いつもお世話になっております。慶応義塾大学の上村でございます。

昨年度に引き続き、平成21年度も『ケミカルバイオロジー』が公募文部科学省科学研究費補助金の時限付き分科細目として募集が行われます。

この研究分野は、我が国の化学関連の学術および産業分野の今後の発展を担う極めて重要な分野であり、今回科研費時限付き細目として設定されたことは大変時宜にかなったことです。今後、国からの継続的な研究支援を得て、当該分野の研究をますます発展させるためには、これらの新規細目に研究者の方々に強い関心を持っていただくことが重要です。

関係各位におかれましても、この秋の科研費応募にあたっては、当該分野の研究計画の立案を積極的に検討されるようお願いいたします。 先生方のご応募ももちろんのこと、お近くにいらっしゃる若い先生方へも特にお呼びかけくだれば幸いです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

              慶応義塾大学 上村大輔

<募集期間>

双方とも募集期間は原則として平成20〜21年度の2年間。科研費基盤研究(C)(上限初年度500万円以下、研究期間は2〜4年)のみに適用。詳細は9月に発表される科研費公募要領に記載。詳細は文部科学省HPをご覧ください。

URL: http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/07062509.htm

<文部科学省科研費資料より抜粋>

「ケミカルバイオロジー」

ケミカルバイオロジーは、化学の技術・方法論を駆使し生命現象を明らかにするポストゲノム時代の新学問領域である。種々の化合物の合成とそれらの生体内機能発現を観察する、あるいは化合物ライブラリーから生理活性を有すものを選択し、それらの機能発現を観察するといった研究が想定される。さらにはそれらの情報から生体機能の理解と制御を目指すとともに新世紀の生命科学の基盤を築く。ここからの得た成果は医薬品シーズや診断薬の探索、特異的で環境負荷を考慮した農薬開発など、実用的な分野に役立つ可能性が高く、生物工学や環境科学などの発展にも大きな学問的影響を与える。関連分野として有機化学、生化学、生物学、薬学、医学、農学・水産学、微生物学、工学などが想定される。種々の化合物を起点とした「ケミカルバイオロジー」研究のさまざまな方面からの推進を期待する。