化学教育ディビジョン

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日本化学会・British Council共同主催シンポジウム「英国の化学教育と日本の化学教育」(掲載責任者 伊藤) [2006年11月14日 公開]

日本化学会とブリティッシュ・カウンシルとの共同主催で、下記のシンポジウムを開催致します。

参加費無料です。末尾に記載の指示に従って、ネット上で参加登録を行ってください。

(掲載責任者 伊藤)

 

会告    英国の化学教育と日本の化学教育

Chemistry for All のための授業−

主催:ブリティッシュ・カウンシル、()日本化学会 

共催:日本科学未来館、東京工業大学附属科学技術高等学校

後援:文部科学省(予定)、日本科学教育学会、日本理科教育学会、日本理化学協会

○ 授業研究セミナー  −理系進学者のための高等学校化学教育−

2006129()  東京工業大学附属科学技術高等学校(90名まで参加受付)

○ シンポジウム/事例紹介−Chemistry for All と中等化学教育−

20061210() 日本科学未来館7F みらいCANホール(300名まで参加受付)

参加無料。同時通訳で日英相互のコミュニケーションを図ります。

1.背景

現在、日本や英国では、科学に対する若者の興味・関心の低下や理系を専攻する者の減少という共通の課題を抱えています。こうした状況下では、科学のスペシャリストの育成にも不安が募るため、両国とも革新的な科学教育の構築に関心を持っています。また、日常生活の中で大切な判断を下すには科学の知識が必要となるので、科学を志している者に加え、多くの若い世代を対象にして、科学に対する興味を喚起し持続させたいと考えています。

こうした共通の背景を踏まえ、授業研究セミナーとシンポジウム/事例紹介からなる本企画ではカリキュラムの構築や教授法、教材の活用法、理系進学者のための化学教育、そして教員養成などにおける優れた事例を相互に紹介し、学び合うことを目指します。

2.目的

(1) 日英両国の化学教育が上記課題に対するそれぞれの取り組みを紹介し、検討する。

(2)   21世紀を生きるために必要な科学リテラシーに対応した化学教育に焦点を絞りながら、日英の中等教育における最新科学教育の取組を相互に紹介する。

(3)   英国で開発された学習指導モデルのなかで、日本でも適用可能な事例を紹介する。

(4)   英国における教授/学習への取組と日本の化学教育との関連性を踏まえて、化学(理科)担当教師や大学等の研究者・科学教育関係者などの参加者の間で意見交換する機会を提供する。

3.対象

小・中・高等学校の化学(理科)担当教師/大学等の研究者・教育者/科学教育関係者

 

4.講演者紹介

筑波大学名誉教授

ご存知のとおり、電気を流すプラスチック(ポリアセチレン)を発見し、研究した功績により、2000年度にノーベル化学賞を受賞された。総合科学技術会議の議員を退かれた後も、日本科学未来館における実験工房を毎年主宰するなど、教育にも極めて造詣が深い。

ジョン・ホルマン ヨーク大学教授・国立科学学習センター長

国際的に有名なソルターズ・サイエンス・コースの開発者で、現在は英国の政府支援イニシアチブである、「21世紀科学」と呼ばれる16歳を対象とした科学能力アセスメントの新たな方法開発に取り組んでいる。ヨーク大学にある国立科学学習センターの代表を務め、英国各地の科学担当教師や技術者に質の高い専門能力育成プログラムを提供している。   

ケイ・ステファンソン 英国化学会 教育専門員

1989年より化学分野の教師として活躍し、1998に化学教育のソルターズ賞を受賞。翌年英国化学会にフェローとして迎えられる。英国化学会の中等教育協議会員を経て、化学教育部で教育政策顧問を務める傍ら各政府機関と連携をとりカリキュラム政策とアセスメントを中心に活動している。

アンドリュー・カーペンター デヴォン州スペシャリスト・サイエンス・カレッジSSC指導主事兼教師

SSAT (Science Schools and Academies Trust) より3年連続で指導主事兼教師に任命され、多くの教育養成講座を開催。国立科学学習センターが講師として選んだ現役教師4名の1人として、周期表や原子構造など難しいトピックを取り上げて、様々な教授法を修士レベルのコースとして提供している。

5.プログラム

129日(土)授業研究セミナー理系進学者のための高等学校化学教育−

09:30      受付開始

09:45- 10:00      開会の挨拶 市村禎二郎 日本化学会化学教育協議会副議長

             オリファント・ヒュー ブリティッシュ・カウンシル科学教育部長

10:15- 12:00     科学技術高校での化学の授業及び授業の目的と教授法についての解説

        森安勝、成田彰、杉原了三各先生(東京工業大学附属科学技術高等学校)

13:00- 14:30     英国での化学の授業ビデオ放映及び授業の目的と教授法についての解説

        アンドリュー・カーペンター先生(スペシャリスト・サイエンス・カレッジ)

14:30- 15:15     講演:A-レベル化学教育の英国イニシアチブ

        ジョン・ホルマン教授(国立科学学習センター長)

15:30- 17:30     パネルディスカッション:理系進学者のための高等学校化学教育

  パネリスト:ジョン・ホルマン 教授

               アンドリュー・カーペンター 指導主事兼教師

               ケイ・ステファンソン 英国化学会 教育専門員

               森安 勝 教諭

               梶山正明 筑波大学附属駒場中・高等学校(SSH指定校)教諭

   司会:松原静郎 国立教育政策研究所総括研究官

 

1210日(日)シンポジウム/事例紹介−Chemistry for All と中等化学教育−

09:30                受付開始

10:00- 10:15     開会の挨拶 藤嶋 昭 日本化学会会長

10:15- 11:15     事例紹介1 学習力の構築 アンドリュー・カーペンター先生

11:30- 12:30     基調講演:化学を学ぶ、化学を教える

                      白 川 英 樹 筑波大学名誉教授

14:00- 15:00     事例紹介2 化学に没頭させる協同学習 ケイ・ステファンソン教育専門員

15:15- 17:15     パネルディスカッション:Chemistry for All と中等化学教育

  パネリスト:ジョン・ホルマン教授

               ケイ・ステファンソン 教育専門員

               アンドリュー・カーペンター 指導主事兼教師

                笹尾幸夫 文部科学省教科調査官

        鎌田正裕 東京学芸大学助教授

        司会:伊藤 卓 日本化学会化学教育協議会議長

17:15- 17:20     閉会の挨拶 オリファント・ヒュー ブリティッシュ・カウンシル科学教育部長

 

登録 ブリティッシュ・カウンシルHPよりオンライン登録 http://www.britishcouncil.org/jp/japan-science-activities-and-events-science-education-symposiums-2006.htm

  または 氏名、所属、及び、e-mailアドレスか電話番号を明記の上

Fax 03-3235-8040にて登録

なお、当日でも余裕がある場合は参加可能

問合せ先 ブリティッシュ・カウンシル 科学教育部 science@britishcouncil.or.jp

      または03-3235-8031(代表)